ご納骨について
お葬式がおわり、その後は「納骨(のうこつ)」が控えています。
お墓や納骨堂にお骨を納める行為全般を「納骨」とよびます。
近年の新型コロナウイルスの蔓延で、お葬式をはじめ、法要などでも多くの方が集まる事を控えている方が多くおりました。納骨に関しても49日法要の後に行う事が一般的になっています
今回は、納骨までのすべき準備と納骨に持参するものなどについてのお話しをします。
・納骨場所と埋葬許可証
・納骨の日取りの決め方
①49日法要の日または49日以降が一般的です
②宗教者への依頼
③墓石業者への連絡
納骨する場所は、それぞれのご家庭によって異なり、いくつかの種類に大別されます。
お墓や納骨堂は(公営・民営・寺院)のものがあります。
納骨を行う際に一番重要な事は、お骨はもちろんの事、「埋葬許可証」が必要になるという事です。
「埋葬許可証」は、最終的に火葬場で発行されます。
また、一人の方のお骨を分けて納骨する場合は、別途「分骨証明書」が必要になります。
一般的に紛失を避けるためにお骨箱にいれられていることがほとんどです。
「埋葬許可証」の再発行は、時間と労力がかかります。もし見当たらないという方は、今一度お骨箱の中や葬儀時の書類をまず探すことをおすすめします。
多くの地域では、49日の法要を行う日に納骨を行う事が多い傾向にあります。
例として、仏教の場合では49日の読経後に会食を行い、終了後にお墓に納骨に行くというものです。
いつまでに納骨を行わなければならない。と法律で決まっているわけではありません。
ご遺族のなかには、自宅にあったお骨を納骨することがつらいあまり、納骨したくはない。と考える方がおります。なかには何年も納骨せずに自宅に置いている方がいらっしゃるくらいです。
先に、仏教であれば、49日法要と同じ日に納骨を行う場合が多いとお話をしましたが、その日程の決め方としては、49日の日に行うべきか、改めて別の日程にすべきか検討します。
親族が多く来ていただく場合は、参加の都合がつけやすい土日・祝日に設定することをおすすめしています。この場合は、49日を過ぎないように前倒しで日付を設定します。
また、神道の場合では「50日祭」です。50日目に行うか、土日・祝に行う場合は、仏教と同様に前倒しで日程を決めます。
日付の希望日が決まりましたら、仏教であれば、寺院に連絡を行って希望日を伝えます。
法要開始の時間は、49日法要で会食を伴う場合は、読経後に会食を行いますので、11時くらいが理想です。その後はお昼の会食としてつなぐことができます。僧侶が会食に同席する場合は会食の終了後に納骨を希望している旨を必ず伝えましょう。寺院の承諾を得ることにより、日程と日時は確定となります。
また、改めて別の日に納骨を行う場合は、同時に伝えて了承をいただき日程を決めておきましょう。
注意点としては、法要は、土日・祝に行う方が多く、寺院の都合も立て込んでいる可能性が高いため、考えていた日程や時間に依頼できない事もあります。早めに計画を行い寺院などの宗教者に依頼することをおすすめします。
納骨がお墓の場合は、納骨の際にお墓の一部を開けることになり、終了後は動かした部分を密閉する為にコーキングする事もあります。お墓を建てる時に依頼した墓石業者(石材店)に納骨する日時を伝え立ち会ってもらいましょう。
また、墓石にこれから入る方のお名前なども追加することになるのでその相談も行いましょう。
49日法要後の納骨の場合は法要に着ていた服装と同じにします。
ちなみに49日法要で着る服装は、葬儀の時と同じ服装です。
法要と納骨を同じ日に行う場合でも僧侶や宗教者へ渡すお礼は、それぞれ別に包みます。
仏教の49日法要の場合の表書きは「お布施」を用意します。納骨の読経分は別の封筒で、表書きは「御礼」または「お布施」とします。
納骨に持参するものとしてお線香とろうそくが必要です。
・お花、お供え物
仏壇用よりひとまわり量がある程度のお花がおすすめです。ただしお墓に花挿しがついていない場合は、花挿し、花瓶を忘れないようにしましょう。
骨箱から納骨袋に移した際に骨壺・骨箱が不要になります。各自治体や民間企業の霊園によって異なりますが、霊園で引き取り処分してくれるところもあります。