友引とは

2022年11月03日

「友引」と「お葬式」の関係について少し詳しくお話します。

・六曜

「先勝」「友引」「先負」「仏滅」「大安」「赤口」は、暦注の一つで中国から日本に渡ってきたとされています。
カレンダーに書かれているので、皆さまにとっても身近な存在ですよね。特にお祝いの日には大安を選ぶなど、現代でも冠婚葬祭では日選びの役割を担ってきました。

・現代の六曜の考えと友引

その中で「友引」は結婚式などお祝いの場では、「友を引く」ので縁起が良いと考えられていますが、お葬式では逆に「冥途に引き寄せられる」と忌み嫌われます。

このことにより、葬儀が友引にかかる場合は身代わり人形(藁人形や、最近ではキャラクターのぬいぐるみなどもある様です)を棺に入れる事もあります。

・「友引」は「友を引く」という意味ではありません

「友引」は本来「共引き」を意味し、勝負の決着がつかず「良い日でも悪い日でもない」ということを表しています。

ではなぜ「友を引く」となってしまったのでしょうか?
それは、十二支において読み方が同じ「友曳(ともびき)」が葬儀をしてはいけない日とされていること、また、陰陽道では災いが友に及ぶという意味の「友引日」があること、それらと混同されたのではないかといわれています。

・友引に葬儀ができないと言われる理由

前述のとおり六曜の【迷信】によって葬儀を嫌うという事もあります。

また、友引は火葬場がお休みになる地域が多いため、葬儀(出棺)が出来ないという理由もあります。
北九州市では、東部斎場・西部斎場と二か所の火葬場があり、どちらか一方がお休みになるため、友引での出棺の際はどちらか一方でしか火葬が出来ません。
友引の日がお通夜の場合では、通常通り行います。

・友引に葬儀をした場合はどうなる?

前述の通り友引でも稼働している火葬場があるので【友引前日にお通夜】を行い、【翌日の友引の日に葬儀・出棺・火葬】を行う事が出来ます。

さて、このように友引に葬儀を行う事はできますが、会葬者の立場になって考えてみるとどうでしょう。
本来の意味では全く関係が無いのですが、会葬に来られる方は古くから「友を引く」と耳にしている方も多く、気にされる方がいる限り一般の方が会葬に来る葬儀は避けるべきでしょう。
ご親族といえどもやはり気にする方はいますので、安易な判断は避けるべきですし、
家族のみの葬儀やごく少数であれば、その方たちの理解を得たうえで決定する方が無難かと思います。

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