明るい喪主
2019年09月23日
本日、搬送のご依頼があり病院に向かいました。
到着すると霊安室の入口で故人様のご主人(喪主様)が笑顔で待っていました。
大部分のご家族は霊安室で悲しい表情をされているので不思議に思いました。
ご主人が霊安室内にて私に葬儀や搬送とは無縁の雑談を持ち掛けてこられます。
ご自身の氏名の由来を冗談交じりに教えてくれたり、私の氏名の由来を尋ねてくださったり。
そして
「妻は湿っぽいのが苦手で、とにかく明るい人だったんだよ」と教えてくれました。
ご主人は奥様に暗い表情を見せてくなく無理をしてでも笑顔を作り明るく振舞われてるのだと理解しました。
私は雑談に応じ短時間ではありましたが色んな話をしました。
お互いの子供の時に流行った遊び、あだ名の話、趣味の話。
病院スタッフ様に見送られ寝台車を発進、斎場にご安置し私共の業務は終了しました。
ご主人に挨拶をすると「ありがとう、良い人たちに送ってもらえて良かった」とお褒めの言葉を頂きました。
ご遺族にはいろんな方がいて、色んな考え方があります。
形式や型は大事です。しかし時には型を破って、より良くなる状況があります。
そういう場面でも柔軟に対応出来る葬儀社でありたいと思いました。